最近のこと。
この1カ月は何かと忙しく、ブログの更新まで、
手が回りませんでした。
すいません。
もう少しで、新刊のご案内ができると思います。
そうしたら、毎日、営業に行きます。
さらに、忙しくなります。
ああ、うれしいなあ。
1カ月ほど前、あるトークショーで、編集者の方が、
「本にはコクが出るのだ」とおっしゃっていました。
私はそれを大変気に入って、以来、「本はコクが出るものなのだ」
と考えるようになりました(そのままですが)。
たとえば、自室の書棚に並んでいる本の背を見ても、
読んだ本と、まだ読んでいない本では、表情が違う。
読んだ本は、まるで、何かを語りかけてくるようだ。
読んでいない本、さらに、まだ読む予定もない本は、
どこか、よそよそしい。
その違いは、もちろん、自身の読書経験に照応したもの
なのでしょうが、やはり、ここは思い切って、
本にコクが出ているから、と言いたいです。
本は見つけられ、読まれることで、容姿を変えます。
それは、さんざん探されて、そして、どちらかというと、
四苦八苦されながら、ページを行ったり戻ったりされながら、
熟読されたほうがいい。
そうした本には、どうしようもないほど、愛着がわきます。
そこに、変わらぬ、ものとしての、本の魅力があると思います。
主体は、「私」でなく、「本」です。
本から、コクが出ているのです。