秋はイベント③
11月13日(日)、東京の足立区生涯学習センターで、
「本のワンダーランドへようこそ」という、講座があります。
2011年のいま、本のよさ、とは何なのか? を真剣に
考える講座です。
もちろん、弊社は、本のよさ、というものを信じて、日々、
仕事をしています。
今月号の「acteur」の又吉さんの言葉ではないですが、
「どうしようもなく息苦しい夜を本によって救われた」
ことが、私は、多々、あるのです。
これまで考えてきた、本に対する考えや、出版社の経営や、
素晴らしい本の紹介や、いろんなことを、しっかり準備して、
1時間45分にわたって、しゃべります。
個人的には、人生の分岐点とも言えるような、大きなイベントです(笑)。
この講座は3回講座で、1回目が、私、
二回目が、オンライン古書店451の窪村泉さん、
三回目が、千駄木のすごい書店、往来堂書店店長の笈入健志さんです。
3回聴いて、1500円です。
またとない機会です。
これから本に関わる仕事につきたいという方、
単純に本が好きという方、
弊社に興味をもってくださっている方、
ぜひぜひ、お越し下さい。
お待ちしております。
日時:11月13日・20日・27日 毎週日曜日
午後2時~午後3時45分
場所:足立区生涯学習センター
北千住駅から徒歩15分
予約:03-5813-3730
追伸
画像は、今月刊行された、
本が好きでたまらない人のための小冊子、
『DECO・CHAT』[デコ・シャ] です。
私も寄稿しています。
VOL.1は「旅と本のコラム」。
読むと、必ず旅がしたくなる、冊子です。
素晴らしいので、ぜひ。
執筆者、販売店は下記をご参照ください。
http://halfmoonstreet125.cocolog-nifty.com/
月: 2011年10月
ピースの又吉さんから賞状をいただきました。
ピースの又吉さんから賞状をいただきました。
先週土曜日、テレビ東京で放映された「さっくりハイボール」
という番組で、ピースの又吉さんから、賞状をいただきました。
今年の6月のこと、僕は『星を撒いた街』の営業で、大阪に行っていました。
夜に、ピースの又吉さんが夏葉社のことをほめていたよ、と知人から
教えられました。
小島慶子さんの「キラ☆キラ」という、ラジオ番組です。
この放送を(クリックしてみてください。今でも聴けます)、
僕はさっそく、阪急電車のなかで聴きました。
なにより、むちゃくちゃ本が好きなのが伝わってくる文章なんですよ。
絶対本好きな人が作った本ですよね
『昔日の客』、そして、弊社に対する又吉さんの賛辞に、
胸がいっぱいになりました。
夢のようだ、と思いました。
その日以来、なんとかして、又吉さんにお礼の気持ちを
伝えたい、と考えるようになりました。
けれど、相手は、テレビで見ない日はないくらいの売れっ子だし、
面識もまったくありません。
実は、9割くらい、あきらめていたのです。
いい本をずっとつくり続けて、恩返しをするしかないよ、と思っていました。
ちょうど、新刊の『星を撒いた街』が出来上がったばかりのころでした。
僕は、お世話になっている下北沢の古書店、「古書ビビビ」さんに、
本を納品しに行き、なんとなく、又吉さんの話になりました。
又吉さんはこちらによく来たりしますか? と聞くと、来ないですねえ、
と若い主人はこたえます。
「でも、来るかもしれませんね。又吉さん、本当に本が好きだから」
主人がそう言うので、
「じゃあ、もし来たら、『星を撒いた街』を、僕からということで、
プレゼントしてもらえませんか?」
と言いました。
「じゃあ、来たら、渡しておきます」
お互い、半分、冗談のような気持ちでした。
それから、約二週間後、本当に又吉さんが、「古書ビビビ」に来ました。
しかも、『星を撒いた街』を持って、レジへ。
以下は、テレビ放映時の、又吉さんの言葉です。
そしたら、いままで喋ったことなかったんですけど、店長さんが、
「又吉さんですよね?」
「あ、そうです」
「夏葉社の者から、この本は又吉さんが来たらお代はいらないって言われてるんで」って。
僕、行きつけともどこでも言ってないし、
「本当ですか?」ってその本だけはいただいて。
本当に、『昔日の客』の作品の世界観が、現実に起こったみたいな。
それで、僕は、賞状をいただいたのです。
嘘のような話です。
僕は、「又吉さんに本を渡して下さい」という話を、
古書ビビビさんだけにしか、していませんでした。
今でも、信じられません。
又吉さん、古書ビビビの馬場さん、本当にありがとうございます。
追伸
「ざっくりハイボール」は、テレビ大阪、テレビ北海道、TVQ九州放送などで、
これから放送が始まります。「勝手に感謝状」という企画です。
ぜひ、ご覧になって下さい。
秋はイベント②
秋はイベント②
本と同じくらい、音楽が好きです。
ビートルズ、キンクス、ビーチボーイズ。
このあたりが、一番好きで、音楽が流れて来ると、
一緒に歌ってしまいます。
70年代~80年代のパンク~ニューウェーブも好きで、
クラッシュや、ワイヤー、スペシャルズといったバンドから
反骨心というものを、学んだような気がします。
個人的な話です。すいません。
今週金曜日、西荻窪の beco cafe にて
アルテスパブリッシングの代表の鈴木さん、
出版業界の有名人、空犬さんと
「beco reco vol.2~東北のお酒を片手に音楽を楽しもう
パンク&ニューウェーブ編~」
というイベントをやります。
音楽の話をし、好きな音楽をかけます。
残席残り3席という状況で、この告知なんですが、
ご興味のある方、ぜひ!
チャージは、500円(ドリンク別)で、全額、東北の
被災地のために寄付します。
予約・仔細はこちらを。
http://bookendless.blog81.fc2.com/blog-entry-515.html
追伸
写真は、アルテスパブリッシングから刊行されている
加藤典洋先生の『耳をふさいで、歌を聴く』です。
これ、本当に、面白いです。
なぜこの国の音楽業界は、そうなのか。彼らが、自分の相手とするマーケットを
信頼していないからだというほかない。それが、「よい音楽」ということと違うものと
しての「売れ線」「売れ筋」というコトバが意味することなのである。(P278)
加藤先生、裸一貫で日本のロックにぶつかっています。
スリリングとしか言いようがありません。
フィッシュマンズ論、圧巻です。
最近の音楽評論が物足りないという方、こちらもぜひ!