毎日新聞の『読書世論調査』はおもしろい。

毎日新聞の『読書世論調査』はおもしろい。
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活字離れ、活字離れ、と業界ではよく言いますけれど、
それを聞くたびに、ほんとう? と思ってしまいます。
なにか、根拠があるというわけではないのです。
実感として、少なくとも、私が大学生だったころと、
状況はそんなに変わっていない気がしています。
本が好きな人は本を買うし、好きでない人は買わない。
どっちが良いという話ではないけれども、出版社をやっている
人間としては、本をもっと買って、読んでほしい。
願いです。
そのために、何かできることがあればやりたい。
ほんとうです。
最近、古書店で、『読書世論調査30年』(毎日新聞社/1977年刊)
という本に出会い、毎日、少しずつ読んでいます。
毎年、このようなことをやってくれているなんて、ほんと、頭が下がります。
調査規模は、一番多いときで、18,243人。
ちなみに、2009年版だと、2717人(いずれも回答数)。
読書率、一番好きな作家、最近買った本、好きなマンガ家、
などが主な質問項目で、調査は1947年から始まっています。
たとえば、冒頭に話した書籍読書率は、下記のとおりです。
無題
細かくて見にくいですけれども、縦軸が、書籍読書率(%)、横軸が年で、
グラフに投入している数字は、1949年~1976年、それと、2009年です。
(グラフが最後に跳ね上がっているのは、33年も間が空いているからです)
数字で言うと、たとえば、1949年の調査で、書籍を読みますか? との問いに、
大都市(東京23区・大阪市・横浜市・名古屋市・京都市・神戸市)の30.6%が、
小都市(それ以外の市)の28.1%が、町村(郡部)の11.0%が、はい、とこたえています。
それが、1968年になると、それぞれ、62.9%、53.9%、42.1%と上昇しています。
そして、2009年になると、大都市(23区と政令指定都市)の84%、小都市
(人口20万人未満の市)の76%、町村部の74%が、はい、私は書籍を読みます、
とこたえています。
うーん。
活字離れとはやっぱり嘘じゃなかろうか、と思ってしまいます。
そして、さらにおもしろいのが、1日にメディアに使う時間の平均です。
1952年の調査では、アンケートの回答者は、1日あたり、
書籍・雑誌に29分、新聞に36分、ラジオに1時間39分の時間を、
平均して使っています(計2時間44分)。
それが、1968年になると、書籍・雑誌に35分、新聞に32分、ラジオに35分、
テレビに2時間29分(!)に変わります(計4時間11分)。
そして、2009年では、書籍・雑誌に56分、新聞に38分、ラジオに48分、
テレビに3時間01分、インターネットに37分、という調査結果が出ています。
(なんと、平均で、計6時間!!)
まあ、働いている身としては、6時間という数字に実感は湧かないのですけれども、
性別や、年代別で詳しい数字を見てみると、そうかもしれないなあ、という感じも
してきます。
もちろん、これらの数字を鵜呑みにして、どうこうという話ではありません。
なんというか、謙虚に、柔軟に考えよう、と日々思っているのです。