『さよならのあとで』展

『さよならのあとで』展

12月3日(月)から、21日(金)まで、
表参道の山陽堂書店さんで、『さよならのあとで』展を
開催いたします。
会場には、書籍に収録されなかった大量のイラストと
ラフが展示されています。
この展示にあたって、下記の文章を書きました。
さよならのあとで展に寄せて
君がこの世を突然去ったとき、僕がどれだけ悲しかったか。
どれだけこわい思いをしたか。君は知らないでしょう。
からだが、こころが、その日を境に、すべて入れ替わったような気になって、
何もかもが上手くいかなくなって、全部が全部、君が悪いんだと思うように
なりました。
君がいない日本を、めちゃくちゃに歩き回って、君に会いたい、とずっと
思っていました。
僕は、日本中を歩き回る代わりに、たくさんの本を読みました。そして、
ある1冊の本の中で、この「さよならのあとで」という詩に出会いました。
それは愛息を喪ったある父親の手記で、彼は外国でたまたま目にしたその詩を、
自らのために翻訳していたのです。
最初、僕はこの詩を、君の両親(僕の叔父と叔母)に送りました。それから、
自分のために、A4の用紙に印刷して、毎日のように眺めていました。
この詩を、もっと綺麗な形で、もっと丈夫な形で残したいと思うようになったのは、
いつの日のことだったか、覚えていません。
でも、ある日、僕の両親に、この詩を本にしたい、そのために出版社をつくりたい、
だからお金を貸してほしい、と言いました。
それまで編集をしたことはなかったのですが、そのときの僕にとって、
人生でやりたいことは、この本をつくることしかなかったのです。
それから、3年以上経ち、高橋和枝さんの力を得て、『さよならのあとで』が
できました。
すべてのことが手探りでしたが、毎日、高橋さんの絵に励まされ、なんとか形に
することができました。
君がいなくなって、もうすぐ5年になります。
今でも、僕は君が恋しいです。
表参道で、君と、もう一度だけ、会いたいです。
追伸1
14日にはトークイベントもやります。
仔細は、山陽堂書店さんのHPで。
追伸2
山陽堂さんのすぐ近くのティンバーランドで
亡くなった従兄とブーツを買いに行きました。
従兄が買ったそのブーツを、今は僕が持っています。
表参道は、忘れられない場所です。


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